息子が市の小さな大会に出る為に小学校のお友達と組んだチームは
私を巻き込んだ３週間弱の朝練を経て、その大会の決勝まで駒を進めていた…
そして、私は
その期間限定チームの
期間限定監督。
決勝戦前のちょっとしたミーティング。
今日の俺の（勝手な）目標は
お前らと一緒に決勝戦に行く事。
もうその目標は果たしたので
次の試合は自分たちで好きにやればいいんじゃない？
って、監督として言う。
え～～～～～
何か教えてよ…
（決めようよ…）
と、一人の子が言う。
他の子も同様な目で私を見てくる。
（いや、という空気を感じる…(笑)）
実はその前の準決勝で、
どうにか決勝に駒を進めたかった私は…
いくつかポジションの指示と作戦（ゲームプラン）を子どもたちに授けていた。
（ちなみに相手は、子どもたちも認める強者揃いの優勝候補チーム）
チームの中心である負けず嫌いの大将（泣き虫）を後ろポジションに置き
守備を基本にしつつ、後方から攻め込むチャンスを伺うよう提案し
俊足で責任感ある一人の子にその泣き虫大将のサポートを頼んでおいた。
ちなみに、この二人は朝練皆勤賞。
それとは逆に…
ムラがあるけど決定力のある一人を、前にポジション取りするように頼む。
ちなみにコイツは朝練のその殆どを寝坊してきたヤツ(笑)
それ以外のメンバーには
４人の枠を６人で短い時間で交代交代で出場するので
とにかく、沢山走る事
とにかく、ボールを触る事
それにプラスして
活躍した場合には、長めの出場時間を約束をしていた。
そして…
この日、私が唯一授けたこの作戦は、ドンピシャでハマった。
泣き虫大将は、得意とする攻撃をかなり封印して守りに専念しつつ
機を見て、攻めに転じていた。
俊足くんは、大将が攻め上がった後の短い時間の大きなピンチを
身体張り献身的に大将の攻撃参加をサポートした。
その他の６人は、
繰り返す短い出場時間の中で
良くボールを追っかけ
そして、ボールを良く触った。
そこには、「もっと試合に出たい…」という気持ちがハッキリと表れていた。
（多分これが準決勝の大きな大きな勝因）
その証拠に
ベンチの私の横で「早く俺を出せ！」と言ってくるヤツ
ベンチに下がって来て「もっと出たい…」泣いてるヤツもいた。
ちなみに…
この泣いた子に
「俺も出してやりたいけど、泣いてるヤツは出せないかな…(^^)」
と、声だけかけて準決勝はそのまま放置しておいたのですが
その後の決勝で、とんでもない大仕事をしてくる事になります…(笑)
そして、試合は
寝坊マンの思いきり良い一振り（一蹴り）
鮮やかレインボーミドルで１－０の勝利。
まあ、とにかく
１０人が真剣にその持てる個性を発揮した試合だった。
それが準決勝の内容。
なので、
子どもたちが試合前の指示を求めてくる（んだと思う…）
私はこんな話をする。
俺はね、
決勝戦って、何か特別なものがあると思っているんだ…
そりゃあ、勝った方が嬉しいけど
頑張ってさえいれば、勝っても負けても何かを得られるはず…
決勝戦って
そんな場所だと思うんだよね。
なんか、作戦を立てて与えても良いけど
それじゃ、俺の手柄にもなっちゃうし…(笑)
この際だから、決勝戦はお前らの力だけ勝っちゃえば？
さっきも言った通り、負けても絶対何かを学ぶ
それを次へ成長の材料にすれば良いと思うよ
お前らのサッカーは、まだまだ続くんだしさ…
それと逆に聞きたいんだけど
お前らの中で次の決勝戦、頑張れないヤツいるの？
いやいや
みんな絶対頑張るだろ？(笑)
子どもたち全員が頷き
納得した様子
（だと思う）
じゃあ、それで決まりね！！
でもポジションぐらいは決めようか？(笑)
このあと、
このポジションも
ほぼ子どもたちの立候補と相談で決まりました(笑)
さあ、
存分に暴れて来いっ！！
かくしてコーチとして
最高に幸せな時間の幕開けです(笑)