今までにない、新しいちょっとした不安。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3年生が大会で優勝をした。

 

 

 

普段からそんな経験をあまりしてないので

とても嬉しそうだった。

 

私も同じ時間を過ごせて、とても嬉しかった。

 

 

白熱の決勝戦で

先制して、追いつかれて

勝ち越し弾を入れる…といったゲーム展開

 

先制点は、決勝の前に揉め事を起こし怒られ出場が危ぶまれたレフティー

勝ち越し弾は、その日の全試合でひらめきを見せていたテクニシャン

わがままだけど頼りになるファイターくんは終始献身的に身体を張った

ベンチにいるメンバーからも応援の声がずっと飛んでいた

 

 

全員に1個ずつ優勝メダルが渡された

テクニシャンはそれとは別に優秀選手のメダルを貰った

ファイターくんは皆を代表して賞状を受け取った

 

 

参加した11名の3年生が

サッカーとそれ以外の事を存分に楽しみ

『賞』まで頂いた嬉しい嬉しい日だった。

 

 

  

 

 

 

 

 

だけど、だけど…

 

 

 

この3年生たちが普段の練習から毎回毎回

真剣勝負を繰り返し、勝った負けたを繰り返し

泣いて… 笑って… 揉めて… を繰り返しているのを私は知っている。

 

練習で勝った子、ゴールを決めた子が

嬉しそうにルンルンで帰って行くのを私は知っている。

 

白熱の決勝戦が、相手が違うだけで

いつもと同じような光景だったのを私は知っている。

 

彼らはいつもいつも

勝ったこと、ゴールを決めたこと、が

サッカーを頑張った『ご褒美』なのだ。

 

だけど、そのご褒美に今日

メダル、トロフィー、賞状、という副賞が付け加えられた。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

ある時、 

 

『アイツらは真剣勝負の楽しさを本当には理解していないんだと思う…』

 

ジュニアユースに進んだ息子は

普段の練習からガチでやれない新しいチームメイトたちをこう表現した。

 

 

 

 

 

今まで大人たちが

賞状、メダル、トロフィーを携えて用意した

真剣勝負の場が多すぎたのではないか…

 

と、私は思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもたちは、サッカーが好き。

 

 

 

コーチ、保護者…

大人たちは大会、公式戦が好き。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

メダルを首にかけ

記念撮影をされる3年生を眺めながら

 

 

 

嬉しさに新たな不安が少しだけ追加される。

 

 

  

 

  

  

 

  

  

 

 

 

  

  

 

 

 

とは言え

これからもそんなに勝つ事もねーから大丈夫かな…

とか思ってたりもしますが…(笑)