親の友(しんのゆう)。

 

 

 

 

 

20年ぶりとなる学生時代の親友とお酒を呑んだ…

 

 

仕事の休みが一緒の曜日なのもあって、学校を卒業後も毎週、サーフィンに出かける仲だった。

(実はサーファーだったんです…(笑))

お互いがお互いを笑わせるパターンを持っており、行き帰りの車中では『笑わせ合戦』で笑いっぱなし。

とにかく、気の合うヤツだった。

 

 

 

 

それが3~4年続いただろうか。

 

 

 

 

 

 

時は経ち、ヤツは夢を叶えにアメリカへ

私は、やっぱり好きだったサッカーのコーチを続けていた。

 

 

 

 

そんな親の友(しんのゆう)が日本に一時帰国していて、皆で集まった飲み会。

実は出不精の自分は一度は断っていたが、ヤツが熱望したのでやむを得ず参加したのだった(笑)

 

 

 

 

 

夢を叶え始めていたヤツは現在ニューヨークで俳優をやっているらしく

 

『アメリカで俳優業で永住権をとって…』

『シンガポールで公演があるので一度日本によって…』

 

などと、私の人生ではおそらく一度も使わないであろう台詞が常にでてくる。

 

 

 

 

ロスアンゼルスを『L・A』と言ったり

ニューヨークを『N・Y』と言う。

 

なんか、すげーカンにさわる。

 

 

 

 

 

 

ちょっとムカついたので

新宿を『S・J』と言ってやったが

相手は、まったくのノーダメージだった…(泣)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなヤツでも会った途端に感じた『昔のまんま』

ノリも会話もギャグも笑いのツボも昔のまんま。

 

 

 

終始、笑いっぱなしで

その日は終電をのがしてしまったほどだった(笑)

 

 

 

 

 

 

 

そんな中、

ひとしきり盛り上がった会話の最後に

ヤツが笑いながらこんな言葉を付け加えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前はサッカーのコーチじゃもったいない…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お前バカか…天職だよっ!!!』

と、私が即答。

 

 

 

 

 

 

 

ちょっとの間を置き

また二人で大笑い。

 

 

 

 

 

きっと、ヤツからすれば

最大の賛辞のつもりで言ったセリフであったと思うが

私の即答にすぐに理解を示したのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれの道を歩み

そこそこの大人にはなれた二人。

 

 

 

 

 

今度、一緒に呑むのはいつになるだろうか…

 

 

 

 

その時もまたお互いに自信を持てる自分で一緒に大笑いしたいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何も考えずに

良い波だけを求めて

車を走らせた日々を懐かしみながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんて、まとめてみたけど

ちょっとカッコつけすぎかな…(笑)