言葉。

逆サイド、良く見て〜〜!

 

 

良く見て

(パスを)出すか、出さないか、は自分の判断でっ!!

 

 

 

 

 

 

試合中の監督からのコーチング

おそらく、ボランチの子にかけられた言葉だと思うが

チーム全員にも伝える意識はあっただろう。

 

 

 

何度もこのコーチの指導を見ているが

見に行く度に学ぶ事が沢山ある。

 

 

 

 

 

 

 

先日…

いや、ちょっと前になるけど

仕事の都合をつけられたので、長女の試合観戦

相手は浦和レッズレディース。

 

 

 

たいぶ、『格上なんだろうな…』と、予想していたけど

試合開始から10分… 

 

劣勢ではあるものの、手の届かないところにはない印象を

私は勝手にだが、持っていた。

 

 

 

 

もちろんそれには、戦う選手たちの必死さが合わさっている。

 

 

 

 

 

 

ただ、

試合開始から劣勢が続き、選手たちはリスクを避ける為

目標もなく前に蹴るクリアが多くなっていた

パスを選択したとしても、近くにいる同サイドの選手にショートパス。

 

 

 

そんな、レッズからすれば有難いプレーを

試合開始から10分程度、繰り返していた。

 

 

 

 

 

 

 

『ちょっとでも逆サイド使えるといいんだけどな…』

 

なんて思いながら見ていた時に

冒頭のコーチング。

 

 

 

 

 

 

普通なら

『逆(サイド)を使え!!』

などと、簡単に言ってしまうだろう。

 

 

指示をされた選手は当然、逆サイドを意識する。

この意識の中には「監督の判断」という意識も存在する。

 

 

要するに自分の考えではなく、他人の判断が同居している。

意識、判断の濃度が100パーセントでないパスはミスをする可能性が上がる。

サイドチェンジのパスをカットされれば、間違いなく大きなピンチとなる。

 

そういう、戦術的な部分でも

『見て、自分の判断で…』

という言い回しになったのではないであろうか。

 

 

 

でも、一番関心するのは

そんな状況でも、『選手を育てる…』という視点が失われていない事である。

 

 

自分で見て、自分で判断したプレーは

例え、ミスをしても必ず何かを得る。

いや、ミスをした方が学ぶだろう。

 

 

もちろん、ただ単に

『逆っ!!』

と、コーチングをしたとしても

選手がロボットのように動くわけではないので

最低限は自分で考えてプレーするだろう。

 

 

 

 

試合中

答えを提示され続けてプレーしてきた選手

常に自分で判断する事を求められ、時にヒントを与えられプレーしてきた選手

 

 

 

どちらが伸びるだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合は、終了間際に

ゴール前の混戦を押し込まれ

0−1 の悔しい負け。

 

 

センターバックの子の

人目をはばからず流していた涙がすごく印象的だった。

 

 

きっと、この子はもっと強くなる。