安静。

真っ赤に目を腫らし、泣きながらコートに入ってくる子

 

もしかしてだけど、

もしかしてだけど〜

もしかしてだけど〜〜

彼は今、世界で一番自分が不幸だと思っているかもしれないんじゃないの〜〜〜

 

 

どうやら、

サッカーを始めるまでに終わらせる予定だった宿題が

思い通りに進まず終わらなかったらしい。

 

いつもは天真爛漫で

見ているだけで、こっちも楽しくなっちゃう子

 

もちろん、サッカー大好き。

 

 

そのぶん頑固なのか、一度泣くと取り戻すまで

時間がかかる印象を私は持っていた。

(結論から言うとその日は時間はかからず(笑))

 

 

 

 

早くいつも通りに戻ってほしい…

 

 

おそらく、そっとしておくのが一番早く回復する。

 

 

ようやく、トボトボした感じでシュート練習を始めるその子

もちろん、気持ちは入っていない

 

 

当然キックはミスキック…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ナイスシュート〜〜〜!!!!!!!!!!!!』

 

と、言ってみた。

 

 

 

  

ぜんぜんナイスシュートじゃねえし…

ほっときゃいいのに。

 

 

 

 

 

 

案の定、座ってまた泣いてました。

 

だって、俺も関わりたかっただもん

少し爪あと残したかっただもん…

 

 

『心配してるよ…』

ってね。

 

 

『安静にしててください…』

って、言うだけなら誰だって医者になれる。

 

 

なんでもかんでも最善策をとる必要はない。

どの道を通っているのかしっかり理解していれば問題ない。

どんな道でも得るものはある。

 

大事なのは全体を把握し物事を客観的に見ることだ。

 

 

 

とか、言い訳してみる…(笑)

 

 

  

その後はもちろん

そっとしておきました。

 

当然、回復

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さっき、泣いてたよね…?』

 

 

 

 

『何が〜?』

 だとさ…

 

 

 

 

 

 

たまんねーなっ!おいっ!!!!!(笑)